
マーケティングオートメーション(以下、MAツール)とは?それは見込み顧客の獲得から育成、購買までの一連のプロセスを自動化する仕組みです。
その中でも特に注目を集めているのは「HubSpot Marketing Hub」です。MAツールの中でも直感的な操作感と豊富な機能が人気の理由です。
本記事では、様々な機能を紹介しMAツールの実践方法を説明します。Eメールマーケティングやリードナーチャリング、ランディングページ作成機能などです。
Marketing Hubの主な機能
Eメールマーケティング
HubSpot Marketing Hubの柱ともいえるのがEメールマーケティング機能です。ドラッグ&ドロップで簡単にメールをデザインできます。
配信リストのセグメントによってターゲットを細かく絞り込むことが可能です。セグメントとは共通の条件を満たす顧客リストを分割することです。ワークフローを組み合わせて顧客ごとにメールをカスタマイズすることも可能です。
開封率・クリック率のレポーティング:ダッシュボードでメールのパフォーマンスをリアルタイムに可視化し、効果測定を行うことができます。
リードナーチャリング
リードナーチャリングとは見込顧客を段階的に育成して購買意欲を高めるプロセスです。HubSpot Marketing Hubは、HP閲覧履歴やメールの開封状況をトラッキングできます。その行動に応じて自動でメール配信やコンテンツ提供を行えるような設定が可能です。
スコアリング機能: 見込み顧客の行動に点数(スコア)を付与。一定のスコアに達したタイミングで営業担当に通知を送る。効率的な連携が実現します。
ランディングページ作成機能
ランディングページ(LP)とは、商品やサービスの概要を集中して伝え、見込顧客のアクション(問い合わせや資料請求)を促す専用ページのことです。HubSpot Marketing HubではHTMLの知識がなくても簡単な操作だけでLPを作れます。テンプレートとドラッグ&ドロップ編集だけなので慣れれば誰でもすぐに制作できます。さらにフォームと連動して顧客情報を自動的にMAツールへ蓄積できるのもメリットです。
(HubSpotのLP制作機能を活用した弊社の実例)
マーケティングファネル全体でのHubSpot活用方法
マーケティングファネルとは、潜在顧客が最終的に購入や契約をするまでのステップを漏斗状(ファネル)で捉えた概念です。HubSpot Marketing Hubでは、このファネル全体を包括的にマネジメントできます。
- 認知フェーズ(Attract)
- ブログやSNSを活用し、潜在顧客をサイトに呼び込む
- 各ページのアクセス状況やキーワードを把握し、SEO対策を最適化する
- 興味・検討フェーズ(Engage)
- Eメールマーケティングやリードナーチャリングで価値ある情報を継続提供
- ウェビナーやオンラインセミナーの告知を自動化し、参加促進の施策を実施
- 意思決定・購買フェーズ(Convert/Close)
- フォーム送信や問い合わせがあったタイミングで営業担当へ自動通知
- セールスチームはHubSpot CRMと連携して、スムーズに商談化を進める
- ロイヤリティ向上・リピート購入(Delight)
- 購入後も顧客に合わせてサポートコンテンツを配信
- カスタマーサクセス(顧客が自社商品やサービスで成功を収めるようサポートする活動)を促進する
マーケティングファネルhttps://www.innovation.co.jp/urumo/funnel/
具体的なワークフロー事例と効果測定方法
ワークフロー事例:資料請求後の自動メール配信
- トリガーの設定: 資料請求フォームを送信したら、自動でワークフローを起動。
- Eメール配信: 請求完了後の自動返信メール送信。翌日~数日後に関連する導入事例やFAQを送付。
- スコアリング: メールを開封、あるいはURLをクリックしたらスコアを加算。
- 営業通知: スコアが一定値に達した段階で営業担当へ通知。スムーズなアプローチが可能に。
効果測定のポイント
- メール開封率・クリック率:ユーザーの興味度合いを定量的に把握。
- フォーム送信率:ランディングページのデザインや訴求メッセージの見直しに活用。
- コンバージョン率:最終的な成約数や商談化の数値。施策ごとの費用対効果を検証。
おわりに
「HubSpot Marketing Hub」を活用したMAツールの導入は非常に重要です。Eメール配信やリードナーチャリングを含む多岐にわたる工程を一元管理できるからです。そこで効率的かつ継続的な顧客育成を実現します。しかも、LP作成機能などマーケティングファネル全体を最適化できるのもメリットです。
競合のMAツールとの比較も検討してみましょう。直感的な操作性やHubSpot CRMとの連携を理解することが大事です。自社に合ったツールとプランを選ぶことが一番重要です。最新のアップデート情報をこまめにチェックしながら、HubSpot Marketing Hubを活用した施策を繰り返し実践・改善することで、高いマーケティング成果が期待できるでしょう。