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インハウス支援でROIを高める費用対効果とは

投稿日
2025.1.31
更新日
2025.2.2
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マーケティングやクリエイティブ、システム開発をインハウス化する企業が増えています。しかし、実際にどのくらいのインハウス化 コスト効果が見込めるのでしょうか?まずは、外注費との比較やインハウス ROIの算出方法などを学びましょう。具体的な導入プロセスや数値を把握して安心して導入に踏み切れることが理想です。本記事では、インハウス支援の導入にかかる初期費用・ランニングコスト、そこから得られるリターンの試算例を紹介します。さらに、効果測定(KPI/KGI)の考え方や外注費用との比較ポイントについても解説しますので、インハウス化を検討する際の参考にしてください。


(インハウス導入によるコスト削減実例)

インハウスによるコスト削減実例

 

1. インハウス化にかかる初期コストとランニングコスト

初期コスト

インハウス化を始める際には、まず下記のような初期費用が発生します。

 ・人材採用費:専門スキルを持つ人材をリクルーティングするための広告費や、入社後の研修費用など

 ・ツール導入費:広告運用やデザイン、プロジェクト管理ツールなど、必要なソフトウェアのライセンス料

 ・設備投資:場合によってはPCやサーバー機器、オフィスレイアウト変更などの費用もかさむ

大企業であれば予算の範囲内で一度に投資できるかもしれませんが、中小企業やスタートアップでは、段階的にインハウス化を進めるケースが多いです。

ランニングコスト

初期費用を支払ったあとも、インハウス化したチームを維持するためにランニングコストが発生します。

 ・人件費:給与や社会保険料、研修費など

 ・ツール使用料:月額制の運用ツールやクラウドサービスの使用料

 ・教育・研修コスト:常に最新のスキルや情報を学ぶためのセミナー参加費用やオンライン講座料金

一方で、外注費や代理店手数料が削減できる可能性が高いです。特に毎月の広告運用費や制作費が大きい企業ほど、トータルで見るとインハウス化が割安になるかもしれません。

こちらの記事でインハウス化によるコストの比較やメリットも触れています。ご確認ください。

詳細はこちら


2. 得られるリターンとインハウス ROI

主なリターンの種類

インハウス化によるリターンは、単に「外注費が浮く」というものだけではありません。

 ・スピードメリット:修正や新企画立案などを社内で完結できるため、意思決定が早くなる

 ・ノウハウ蓄積:運用や制作経験が社内に残り、新規プロジェクトの立ち上げ時に活かせる

 ・ブランド理解・品質向上:外部に依頼すると漏れがちな自社の理念や世界観を、一貫性ある形で表現できる

インハウス ROIの考え方

インハウス ROI(投資対効果)を算出する際は、主に以下のような数式が参考になります。

インハウスROI=得られるリターン−インハウス運用コスト

 ・得られるリターン:売上アップ、コスト削減額、業務効率化による時間短縮分など

 ・インハウス運用コスト:前述の人件費やツール使用料など、年間や月間ベースで算出する

たとえば、外注時には月額100万円の代理店費用がかかっていたのを、インハウス化で人件費とツール費が合計60万円に抑えられたとします。この場合、単純計算で月40万円のコスト削減となり、さらに施策スピードが向上して売上増が見込めるのであれば、ROIはさらに大きくなります。

 

3. 外注費用との比較ポイント

コストだけではなく時間・品質も考慮

外注とインハウスを単純に費用面で比較すると、「内製化のほうが安い・高い」という話に終始しがちです。しかし、下記の観点も含めて総合的に判断することが重要です。

 ・時間短縮効果:外注先との打ち合わせや修正依頼のやり取りに費やす時間が削減される

 ・品質維持:自社の世界観や細部へのこだわりを、社内メンバーが直接反映しやすい

 ・コミュニケーションロス:外部とのやりとりに発生しがちな認識のズレやリスクを低減できる

長期的視点での収支バランス

インハウス化は、導入初期にコストが大きくなりがちです。だからといって短期的な費用だけを見て判断すると、長い目で見たときに本来得られるメリットを取りこぼす可能性があります。

 ・ 1年以内の短期プロジェクトなら外注が向いている

 ・ 2年以上の継続的な運用が見込まれるなら内製化がコストメリットを生む可能性大


4. KPI/KGIの設定と効果測定

具体的な指標例

インハウス化の効果を測るには、インハウス 効果測定を目的とした指標(KPI/KGI)を事前に設定しておくとスムーズです。

 ・売上高・利益率:直接的な収益に結びついたか

 ・広告費や制作費:外注時代よりもどれだけコスト削減できたか

 ・業務効率化:案件対応のリードタイム(修正依頼から実施までの日数)が短縮されたか

 ・社内ノウハウの蓄積度:新プロジェクトや新サービスで社内リソースをどれだけ活用できたか

計測ツールや報告フローの整備

KPI/KGIを追ううえでは、データが可視化できる体制を整えることも重要です。解析ツールやプロジェクト管理ツールを導入し、定期的にレポーティングを行いましょう。成果が見えにくい場合は、評価項目の見直しや、目標値の再設定が必要かもしれません。インハウス化のプロセスについてはこちらの記事でも紹介していますのでご覧ください。

インハウス化を成功させるプロセス

 

5. まとめ:インハウス支援導入でROIを高めるために

インハウス化にかかる初期コストやランニングコストは決して安くはありません。しかし、外注費を削減し社内スキルが蓄積されることで、多面的なメリットを得ます。施策のスピードアップや品質改善などです。これにより、長期的にはROIの向上が見込めるケースが多いのです。

1. 初期費用とランニングコストを把握し、負担を一気に増やさず段階的に導入する

2.外注費用との比較はコストだけでなく、時間・品質・リスク管理も含めた総合判断を

3.KPI/KGIを明確に設定し、継続的に検証するしくみを作る

4.効果測定のためのツール導入や報告フローの整備を行い、情報共有を徹底する

インハウス支援を導入していくと、短期的にはコスト高に見えるかもしれません。しかしながら成果指標を正しく設定し運用していくことでROIが高まることを実感できます。自社の成長戦略に合わせて、賢くインハウス化を進めてみてはいかがでしょうか。

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著者情報

別府 大樹

Daiki Beppu

別府 大樹

                                       

株式会社PromotionInHouse 代表取締役CEO

新卒で三菱UFJ信託銀行入社。その後、外資系アドテクノロジー企業3社にて約10年勤務。デジタル広告の営業と運用業務、広告主サイドとメディアサイドにて幅広く従事。外資で働く傍ら、2017年、システム受託開発を提供するreservele株式会社を創業。その後、2024年、デジタルマーケティングの民主化を目的とし、株式会社PromotionInHouseを創業。