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タイミングを逃さない!Webサイトリニューアルの成功術

投稿日
2025.5.23
更新日
2025.5.26
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Webサイトは、長く運営しているうちにデザインの古さやシステムの不具合が顕在化し、情報の更新も追いつかない状態になることがあります。そのまま放置してしまうと、顧客の信用や売上機会の損失につながりかねません。そこで検討すべきがWebサイトのリニューアルです。本記事では、リニューアルの最適なタイミングや、SEO面で気をつけたいポイント、301リダイレクトによる対処方法、そして成果を測定するための目標設定について紹介します。

リニューアルを検討すべきタイミング

1. デザインやUIが古く感じられる

Webサイトの見た目は、ユーザーが最初に受け取る企業イメージを左右します。デザインが時代遅れだと、「このサイトは本当に信頼できるのか」という疑問を抱かせる可能性があります。Webサイトのデザイントレンドは年々変化するため、3〜5年を目安に見直すケースが多いです。

2. システムが老朽化・運用しづらい

古いシステムやCMS(コンテンツ管理システム:サイトの更新を効率化する仕組み)が使いづらいと、コンテンツの更新も滞りがちになります。運用効率を上げるためにも、最新のCMSやプラグインを導入し、メンテナンスの手間を軽減することが重要です。

3. 事業内容やサービスの変更

会社の事業領域が大きく変わったり、新しいサービスを展開したりする場合、既存のサイト構造やデザインがその変化に合わないことがあります。ユーザーに正確かつ魅力的な情報を伝えるために、全体を作り直すWebサイトのリニューアルを検討しましょう。

リニューアル時のSEOリスクと回避策

URL変更の影響

サイトリニューアルによってURLを変更すると、検索エンジンが新しいURLを正しく認識するまでに時間がかかり、検索順位が一時的に下がるリスクがあります。また、旧URLにブックマークされていたり、外部サイトからの被リンクがある場合、流入経路の断絶が起きる恐れもあります。

301リダイレクトの活用

こうした問題を解決するために有効なのが301リダイレクトです。これは、旧URLから新URLへ恒久的に転送する設定で、検索エンジンに「新しいページはこちら」と通知します。

  • 301リダイレクト:旧URL→新URLへの恒久的な転送。SEO評価を引き継ぎやすい
  • 302リダイレクト:一時的な転送とみなされるため、SEO上は不利になる場合がある

301リダイレクトの仕組み

目標設定と成果測定のポイント

リニューアルの目的を明確化

リニューアルを成功させるためには、まず目標をはっきりさせることが重要です。

  • 問い合わせ数の増加:フォームの配置やUIを最適化
  • ECサイトの売上向上:商品の見せ方や購入フローを再設計
  • ブランディングの強化:デザインやコンテンツで企業の世界観を表現

これらの目標(あるいはKPI:重要業績評価指標)があいまいだと、リニューアル後の評価が難しく、改善策も立てにくくなります。

アクセス解析でPDCAを回す

リニューアル後はGoogleアナリティクスやSearch Consoleなどのアクセス解析ツールでデータを収集し、PDCAサイクル(Plan→Do→Check→Act)を回すことが大切です。

  • 離脱率や直帰率の高さ:ページデザインの改良や内部リンクの再構築
  • CTR(クリック率)の変化:タイトルやメタディスクリプションを修正して検索結果での表示を最適化

より詳しい運用や更新の手法を知りたい方は、 「Webサイト制作における運用・更新のポイント」をあわせてご確認ください。

リニューアル手順の概略

  1. 現状分析:アクセス解析データやヒートマップ(ユーザーの行動を可視化するツール)を活用し、問題点を抽出
  2. 目標設定と要件定義:リニューアルの目的や新機能の要件を明確にする
  3. 設計・デザイン:新しいサイトマップやUI、デザインコンセプトを作成
  4. 実装・テスト:CMSやプログラムを最新化し、動作確認やバグ修正を徹底
  5. 公開と301リダイレクト:旧URLとの紐づけを適切に行い、検索エンジン評価を引き継ぐ
  6. 効果測定と改善:アクセス解析でデータをもとにPDCAサイクルを回す

まとめ

Webサイトのリニューアルはデザインの古さやシステムの老朽化、事業内容の変化などのタイミングが訪れた際に検討すべき大きなプロジェクトです。成功させるには以下のポイントを意識しましょう。

  1. 目的とリニューアルの要件を明確に
  2. URL変更時には301リダイレクトでSEOリスクを最小化
  3. アクセス解析を活用し、目標達成度を定期的にモニタリング
  4. デザインや機能を最新化してユーザビリティを向上

サイトを単に新しくするだけでなく、リニューアル後の継続的な更新と分析が不可欠です。もしリニューアルに向けた全体的な制作フローを知りたい場合は、
>>初心者必見!Webサイト制作の流れと工程を徹底解説
などの関連トピックもあわせて参照し、計画的に進めてください。適切な手順でリニューアルを行い、ビジネスの成果につながるより効果的なWebサイトを構築しましょう。

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著者情報

落合 雅人

Masato Ochiai

落合 雅人

株式会社PromotionInHouse 取締役COO

株式会社PromotionInHouseにてWebマーケティングのインハウス化支援事業を展開。デジタルマーケティング、チームマネジメント、事業開発等のプロフェッショナル。