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データ活用で成果倍増!CRM分析とBI活用のポイント

投稿日
2025.2.5
更新日
2025.2.5
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近年、企業が競合優位性を維持するためには、蓄積された顧客データをいかに活用し、意思決定へ活かすかが重要になっています。本記事では、CRMデータの分析事例に基づいて、BIツールやダッシュボードを活用した可視化手法、データドリブンマーケティングを推進するためのKPI設定、そして業種別に見る分析のポイントを解説します。

CRMの基礎に関してはこちらをご覧ください。
>>ビジネス成長を加速する!CRMマーケティングの基礎

CRMデータの可視化・分析における重要性

1. データドリブン マーケティングとは

「データドリブン マーケティング」とは、顧客行動や購買履歴などの客観的データを基に施策を立案・実行し、その効果を定量的に測定して継続的に改善を行うアプローチです。勘や経験値に頼るだけではなく、根拠ある施策を打ち出すことで高い成果を狙えます。

2. CRMデータを活用するメリット

CRMシステムには、顧客属性や購買履歴、問い合わせ履歴などさまざまなデータが蓄積されています。これを活用すれば、ターゲット選定や施策立案の精度が高まり、顧客ロイヤルティ向上やリピート率アップなど、長期的なビジネス成長につなげることが可能です。

CRMデータ→分析ツール→施策実行→改善

BIツールとダッシュボードの活用方法

1. BIツール 連携のメリット

BI(Business Intelligence)ツールを使うと、CRMから抽出したデータをリアルタイムに可視化できます。グラフやチャートを用いたダッシュボードを作成し、施策の効果を即座に確認しながら判断できるのが最大のメリットです。

・代表的なBIツール例: Tableau、Power BI、Lookerなど
・メリット: インタラクティブなダッシュボードにより、複数の視点でデータを切り替えて閲覧可能。部門間での情報共有もスムーズ。

2. ダッシュボード 作成のポイント

・目的を明確化: 売上やCVR(コンバージョン率)を追うのか、顧客満足度やリピート率を追うのか。まずは何を見たいかをはっきりさせる。
・指標を整理する: 重要なKPI(後述)を中心に、ダッシュボード上の指標を最小限に絞り、見やすさを重視。
・リアルタイム更新: 可能なら自動更新を設定し、担当者が常に最新情報を把握できる環境を整える。

KPI設定と改善施策の立案フロー

1. KPI 設定 手法の基本

データドリブンマーケティングを成功させるには、明確なKPI(重要業績指標)の設定が不可欠です。たとえば「月間売上」「新規顧客獲得数」「リピート購入率」「顧客満足度(NPS)」など、ビジネス目標とリンクする指標を選びましょう。

・SMARTの法則: Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性がある)、Time-based(期限がある)を満たすKPIが理想的。

2. 改善施策の立案フロー

1. 現状把握: KPIをもとにダッシュボードで現状を可視化。
2. 課題抽出: 目標との差を分析し、どのフェーズでボトルネックが発生しているかを特定。
3. 施策アイデア出し: 過去の成功事例や業界トレンドを参考に打ち手を整理。
4. 実行と検証: テスト施策を小規模で実行し、BIツールで結果を検証。
5. 次の施策へ反映: 成果が出たらスケールアップ、出なければ別プランを検討。PDCAサイクルを回すことで改善が進む。

業種別に見る分析手法と活用事例

1. 小売業の場合

小売企業では、POSシステムやECデータとCRMデータを組み合わせることで、顧客がどんなタイミング・商品でリピート購入するかなどの分析が可能です。

・活用例: 季節商品を購入した顧客に、関連アイテムのクーポンを配信し、実店舗への来店を促す。ダッシュボードで店舗別の売上動向を追い、在庫最適化に役立てる。

2. BtoB企業の場合

商談管理や受注データをCRMで一元管理し、BIツールと連携してリードの状態や営業アクションの効果を可視化します。

・活用例: 月ごとの商談数や受注率、製品別売上をダッシュボードでモニターし、営業チームと共有。リードの滞留ポイントを分析し、見込み度合いが高いセグメントに集中的にアプローチする。

 

まとめ

顧客情報が蓄積されたCRMシステムをうまく活用し、BIツールやダッシュボードを組み合わせることで、データドリブンマーケティングを一段上のレベルへ引き上げることができます。

・ポイント1: まずは目的やKPIを明確にし、必要なデータを可視化するダッシュボードを構築する。
・ポイント2: 現状把握と課題抽出を的確に行い、小規模テストで施策を検証しながらPDCAを回す。
・ポイント3: 業種やビジネスモデルに合った分析手法を採用し、常に最新ツールやトレンドを把握してアップデートを続ける。

データ活用の範囲は広く、AIを組み込んだレコメンドや需要予測など高度化も可能です。詳しくは [内部リンク:「CRM マーケティング」(メイントピック)] や 他のサブトピックも参考に、最新情報をキャッチアップしてみてください。

データを正しく活用すれば、顧客満足度やLTV向上に貢献するだけでなく、社内の意思決定がスピーディーかつ根拠あるものへと進化します。競合が激化する市場環境下で、データドリブンなアプローチはこれからも必須の戦略と言えるでしょう。

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著者情報

落合 雅人

Masato Ochiai

落合 雅人

                                       

株式会社PromotionInHouse 取締役COO

                                       

株式会社PromotionInHouseにてWebマーケティングのインハウス化支援事業を展開。デジタルマーケティング、チームマネジメント、事業開発等のプロフェッショナル。